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叫ぶ患者さんの心の内側

シュナ子

昨日記事に書いた、せん妄の高齢女性患者さん。

受け持ちになりませんように、なんて祈ったら、なんと今日受け持ちになってしまいました💦

朝、担当患者一覧を見てショック!

神様は祈りを聞いてくれなかったなぁ…

そうか、そもそも御心にかなった祈りでなければ聞かれないのだわ・・・

そんなことを思いながら、重い気持ちを押し殺して、

朝のご挨拶に、その患者さんのもとへ。

シュナ子
シュナ子

おはようございます!今日担当させていただきますね。

するとその患者さんは

患者さん
患者さん

あなたが私の面倒を見てくれるの?そう、あなたが私の面倒を見てくれるのね。

そう言って、シュナ子の手を両手で握ってきました。

シュナ子
シュナ子

あれ?あんまり暴れないな。

思ったより穏やかに話ができます。

でも、今日はめちゃくちゃ忙しくて、仕事が全然回らない状況だったので、

なかなかその高齢患者さんとゆっくり話す時間が無く、

病室でカルテに記録しながら話していたら、

患者さん
患者さん

あなたは忙しいのね。あなたは忙しくて話し相手にならないわね。

と言われてもしまいました💧いやー、ほんとにごめんなさい😅

受け持ちも多い上に急な処置も入ってしまって、泣きたくなるほどの忙しさだったのです💦

そして夕方、ペアのスタッフに、その患者さんの清潔ケアをするよう指示されました。

内心、1人で大丈夫かな?と思ったのですが、

患者さん
患者さん

体を拭くのね。脱ぎましょ、脱ぎましょ!

とっても協力的!

脱がなくてもいいオムツまで脱いでくれました😅

シュナ子が蒸しタオルで背中を拭いて、前は自分で拭いてもらったのですが、

おぼつかない手で頑張って拭いている姿に、なんだか愛おしさを感じてしまいました。

病衣のボタンも「自分でするわ」と言ってやりだしたけどなかなか出来ず、結局シュナ子がやりましたが、ありがとうって言ってくれて、ほっこりしてしまいました。

その後も、部屋の前を通りかかったら、手を大きくこまねいて

「ちょっと!ちよっと!お願いします!お願いします!」

と呼んでいるので行ってみると、

ベットに体を固定しているベルトを指して、これ、取ってくださる?と。

「これは〇〇さんが危なくないようにしている大事なベルトなんですよ」と説明すると、

患者さん
患者さん

あら、私、徘徊するの?あらー、夜になると徘徊するのね。△△(前に入所していた施設)でもそうだったの。徘徊するのよね、私。じゃあ、ベルトしてるわ。

なんと、まさかの納得!!

その後病室に入って来た夜勤の介護員さんにも、

「あなたが私の面倒を見てくれるのね。よろしくお願いします。私、徘徊するんです、夜になると。」

と話しています。

介護員さんは前にもその患者さんを担当していたようで、

「知ってますよ。夜また歩きましょう。一緒に歩きましょうね。」

と、優しく対応していました。

なんか、思っていたよりかわいい…

人生の大先輩にかわいいというのは失礼かと思いますが、心からそう思ってしまいました。

きっと寂しいんだろうな。

体を拭いている時も、いろいろ話しながらやっていて、

こんなことを言っていました。

「私は1人になっちゃった。寂しいわ。誰もいないの。みんないなくなっちゃった。あなた、旦那さんに優しくしてあげてね」

そう言う患者さんは、せん妄ではなく、至って普通で、まるで優しい母親のような口調でした。

この方のこと、誤解してたな。

もしかしたら神様は、せん妄で叫んでいるこの方の中にある寂しさや優しさを理解させるために、速攻で受け持ちにしたのかな。

この方が少しでも心が平安でいられるようにお世話させていただきたいと思いました。

だけどいかんせん、忙しすぎるんだよぉぉ〜〜!!

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ABOUT ME
シュナ子
シュナ子
看護師/ブロガー
ミニシュナ3匹と暮らすアラフィフ看護師です。再婚した夫は元アメリカ人で、プロテスタントのクリスチャン夫婦です。
元シンママで一人娘ももう結婚し、親業は終了!残りの人生を精一杯楽しんで生きていきます!
日々のことや今までのこと、そしてクリスチャンが何を思って生息しているかを綴っていきますので、
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