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離婚後:ついに看護師として働き出す

シュナ子

めでたく国家試験に合格し、晴れて看護師免許を手にしたシュナ子。

(看護師免許取得までのことは離婚後:看護学校時代をご覧ください)

正看護学校卒業間近に、助手で働いていた職場にあいさつに行きました。

そこには、4年前に一緒に働いていた看護師さんがいました。

そして、シュナ子の顔を見るとこう言ったのです。

シュナ子
シュナ子

もう、シュナ子さんがいた時とは全然違うよ!日勤が、12時(夜)まで残業なんて当たり前だよ・・・

なんと・・・😅

確かに、シュナ子が働いていた時も忙しい病院だと感じていましたが、これ程とは・・・

しかし、奨学金を受けたので、この病院に戻らなければならない。

でも、小学3年生になる子供を育てながらの勤務は難しいと感じました。💦

そこで思い出したのが、シュナ子がその時住んでいた場所の近くに、この病院の分院があることでした。

規模も診療科も本院より小さくて、以前から本院より忙しくないと聞いていました。

そこで、看護部長に、子供を転校させたくないことを理由に、分院に就職を希望しました。

希望はすんなり通り、引越しや転校もなく、働き始めることができました。

お礼奉公スタート・ヤバい病院の実態①

そんなわけで、分院で働き出したシュナ子。

その病院は病床数200床の小さめの病院で、脳神経外科・外科・整形外科が主でした。

手術室を希望しましたが、新卒はまず病棟からスタートするという方針があり、

急性期病棟へ配属となりました。(病棟は急性期・慢性期の2病棟のみ)

小さい病院なので、そんなに忙しくないだろうと予測していたんですが、

看護師の数をギリギリで回していたので、やっぱり残業はありました。

そして、先輩の風当たりも相当強かったですね。

同じ病棟に配属されたもう2人は、ストレートで資格を取った22歳の子と、

27歳くらいの既婚者でした。

既婚の人はすぐに辞めてしまって、22歳の子と頑張っていましたが、

その子は要領が良くて何でもあまり考えずに(怖い💧)ぱぱっとやるタイプ。

反対にシュナ子は慎重派で、慣れないことは確認しながら間違えないように、と思ってしまったので、最初は仕事が遅かったんですね。

看護師の人数はギリギリで、1人の業務はてんこもりだったので、

シュナ子はすっかりのろまなカメ💧

「仕事が早い人がどうやっているか、見習って!」

と、入職3ヶ月目くらいの時に言われ、じっくり先輩方を観察していると、

患者さんに声をかけられても無視(←おい!)

検温時に、付き添いのご家族から、大便をしたようなのでオムツ交換をして欲しいと頼まれても、

「体位交換の時まで待ってください」とお断り。つまりあと2時間くらい待てということです。

そして、仕事がぶっちぎりで早く、評価の高かった先輩との清拭時。

先輩は背中は拭かず、見もしないで、意思疎通できない患者さんに「私、背中は拭かない人なの。背中は他の人の時にやってもらってね〜」と悪びれずに言っていました。

その患者さん、背中全体に湿疹が出ていて、軟膏を塗るよう医師から指示が出ていたのに・・・😠

お小水のバックの排液方法も、感染対策を考えた手順を無視し、ただ瓶に出すだけ

それなら、確かに1/3の時間でできます。かなりの時短です。

ケアや患者さんとの関わり方よりも、早さだけが評価される病棟・・・

シュナ子
シュナ子

とんでもない病院に来てしまった・・・😱

しかもシュナ子は、若い頃から接客業をしていたので、自然と丁寧な対応になっていたんですね。当時は自覚ありませんでしたけど。

それが患者さんからは評判良くて、シュナ子がお部屋に行くと「これとこれをお願いします。あと、ついでにこれも・・・」と、用事を多く言われたり、

ナースコールで指名されるようになってしまったり💦💦

もちろん先輩方には疎まれました・・・そりゃそうですよね、先輩方を差し置いて・・・💧

シュナ子を指名するナースコールに、ブチ切れて対応している先輩もいましたね😅

それでもお礼奉公2年あるので、怒られても自分の倫理観を大事にしながら頑張っていたら、

1年経ったくらいの時に、念願の手術室に空きが出て異動できたのです!

夢の手術室看護師・いじめ開始

やっと夢が叶いました!

しかも、その時の師長は、シュナ子が助手をしていた本院から来た人だったのです。

厳しいけど、知った仲だったのでそれは良かったんですが、

そこにはシュナ子のことをいじめる、40過ぎのお局先輩がいたんです。

Image by rickey123 from Pixabay

シュナ子は本院出身で、師長も理事長も面識があって、

何かと声をかけてもらっていたので、気に入らなかったんでしょうね。

そしてもう1人、なぜか臨床検査技師の30歳位の女性が、手術室看護師として働いていました。

どうやら、検査技師で採用して、採用後に手の足りない手術室で、手術の介助をするように言われたらしく・・・

師長や他のスタッフも、その技師さんにはめちゃくちゃ甘くて、おだてて褒めちぎって、辞めないようにしていました。

おそらく、シュナ子と同時期に入職したと思います。

あからさまに扱いが違うな・・・と感じていたんですが、

ある日、師長から「希望してきたんだから、お前には何言ってもいいんだ」と言われましたね。

シュナ子
シュナ子

なんじゃそりゃ?!

お局先輩もわざわざ皆んなの前でシュナ子の間違いを怒鳴り散らしたり、

薬局へ返却しなければならない、麻薬の空きシリンジを捨てたからと言って(実はシュナ子は捨ててません!)

皆んなの前で「1人ずつみんなに謝りな」って、ニヤニヤしながら言ってきたり、

「技師ちゃんは本当に仕事できるね〜 シュナ子も見習えば〜」

皆んなの前で嫌味を言われたりと散々でした。

お局先輩以外にもやばい人はたくさんいました。

1番悔しかったのは、救急外来へ応援に行った時のこと。

元の部署の主任もいて、その主任が準備した物品に不備があり、

先生が、とっさに側にいたシュナ子に対して怒りました。

シュナ子のすぐ隣にいた主任は知らん顔。シュナ子に失敗をなすりつけたんです。

これは、ほんと、主任の人間性を疑いました。仕事ができるできない以前の話。

そんなことがあり、シュナ子は先輩になっても、同じような状況の時は、

自分がやったと自己申告して謝ることを徹底しています。

シュナ子
シュナ子

人の振り見て我が振り直せ、ですね

でも、人間て、いじめにもだんだん慣れてくるんですよね。

ある日、お局先輩に

お局
お局

私はあなたが入ってきた時から気に入らなかったのよ!(指を10本くらい折りながら)いっぱいあるわよ、あなたの悪いところ!

と、いきなりすれ違い様に、憎々しげに言われました。

「あ〜、またか」と、ややうんざりしてしまい、

シュナ子
シュナ子

そうなんですね、それは本当にすみませんでした。悪いところは直しますので、どんなところが悪いのか、教えてください

と、めっちゃ冷静に言ったんです。

そしたらお局先輩は一瞬言葉に詰まってから、

お局
お局

こ、更衣室のドアを全開にするところよ!!中、見えちゃうじゃない!

シュナ子
シュナ子

ああ!本当ですね。すみません、気をつけます。

他には?

お局
お局

○X△■・・!💦

と、お局先輩はもごもご聞き取れないような言葉を発し、その場から去っていきました。

シュナ子
シュナ子

なんだよ、1個だけかい!

そのお局様もたいした仕事はできない人だったので、シュナ子に威張って自分の地位を確保したかったんでしょうね。

でもキャリアは10年あるらしく、

「私はね、この仕事10年やってるのよ!」って面と向かって言われたこともありましたね。

そんなこと言う人、本当にいるんだ、と思いました。後にも先にもこのお局先輩だけでしたけど。

後にシュナ子も10年のキャリアを積んだ時、この言葉を思い出して思いました。

シュナ子
シュナ子

あいつ、ほんと仕事できなかったなー

でも、後にこのお局先輩には感謝することになるんですけどね。

周りのスタッフも、あからさまないじめを受けているシュナ子を助けてくれる人は誰もいませんでしたね。

そんなわけで、お礼奉公2年が終わったら辞めようと決めました。

それに、結局、残業も多くて、娘は学童保育にいつも最後までいる状況。

学童では間に合わず、さらに24時間託児所にもお世話になっていました。

学生時代はお金も無いし忙しいしかったので、遊びに連れていったり出来なくて、

「ごめんね、就職したらもっと遊んであげるからね」と言っていたんです。

でも結局就職しても忙しくて、なかなか遊びに連れて行ったりできない・・

娘は遊びに連れてけとは言いませんでしたが、母親として、本当に、娘に申し訳なくて、「2年たったら今の病院は辞めるからね。そしたら、一緒に遊ぼうね」と約束しました。

そして、それまでに学べる技術は全部身につけてやろうとがんばりました。

外来へ移動・ヤバい病院の実態②

その後、シュナ子は外来に異動になりました。

外来はスタッフがみんな優しくて、本当に居心地が良かった。

異動してしばらくしてから手術室の師長に会った時、「オペ室でお局にやられるよりはいいだろ?」と言われたので、まあ、優しさだったんだろうと思います。

でも、管理者としていじめは止めさせてほしかったですけどね。

でもまあ、その手術室では人がいなくて、私が業務拡大できる環境じゃなかったので、

異動して良かったと思いました。

技師ちゃんは、看護師資格が無くてもギリ出来る直接介助のみやっていて、

シュナ子は看護師資格が必要な間接介助のみをやらされていたのです。

今思い返しても、あまり良い病院ではありませんでしたね。

そして看護部長ですが、嫌いな自分の同期を訪問看護から急性期の病棟に異動させ、

その看護部長の同期の人が退職を申し出たら、看護部長は、1日も有給消化をつけず、明日から来なくていいと言ったんです。

ボーナスが出るちょっと前だったんですが、その同期の人はそれももらえず・・・

同期の人が、そんな愚痴を外来の先輩にこぼしていました。

それを聞いたシュナ子は、看護部のトップが堂々といじめ人事をするなんて、「この病院、マジでヤバい!」と驚愕しました。

シュナ子のなりたかったオペ室ナースで働くのもビミョーな環境だし・・・

またあのお局先輩と働くなんて無理無理!

外来での仕事は楽しかったので、ちょっとこのまま続けようかな、なんて魔が刺したりもしましたが、

この病院で定年まで働くのは絶対無理と思いました。

それに、娘とも2年経ったら辞めるって約束していたので、

2年目の春が過ぎた頃から転職活動を開始しました。

でも田舎だとなかなか働きたい病院が無い・・・

そんな話を東京に住む上の弟に話すと、

「東京に来れば?病院いっぱいあるよ」と言われ・・・

シュナ子
シュナ子

確かに!

どうせ実家に世話になってるわけでもないし、

田舎に留まる理由は無い

お礼奉公終了、いざ東京へ!

その頃、外来で形成外科を担当していた時、先生となにげない世間話をしていました。

話の流れでお礼奉公が終わったら辞めること、東京で病院を探していることを話したら、

先生が以前勤務していた、三次救急の病院を教えてくれました。

「それなら東京の〇〇病院がいいよ。いつでも募集してるよ」と。

なかなか良さそうな病院だと思い、採用試験を受けたら「いつから来れますか?」と、あっさり採用

こうして、シュナ子と娘と我が家のファーストドック・リコちゃんは東京へ引っ越してきました😊

東京へ向かう車の中で、めっちゃワクワクしていたのを思い出します。

東京にはきっといいことがある!!

そう確信していました。🚗🚗🚗


東京の病院は、週休2日で組織もしっかりしていました。

そして配属は手術室!😆

Image by 12019 from Pixabay

やっばり先輩方は厳しかったけど、田舎のお局先輩よりはぜんぜんマシでした😊

なにより、目指していた仕事ができることが、嬉しかったんです。

勉強は大変でしたが、日々ステップアップでき、

理想としていた看護師像に自分が近づいていることが嬉しくて、達成感がありました。

そんな、東京ライフを満喫している最中、大変なことが起こりました・・・

シュナ子たちが東京に来てから半年後の3月11日。

そうです、あの未曾有の東日本大震災が起こってしまったのです・・・

田舎のママ友から、「シュナ子さんたちが住んでいた場所は被害が大きかったよ。引っ越してて良かったね」と言われた時には、本当に、複雑な心境でした。

震災自体は回避できたので、それは本当に、奇跡でしたね。

シュナ子
シュナ子

田舎のお局先輩が、シュナ子を徹底的にいじめてくれたので、あの病院に留まることなく、震災を免れたと思います。お局先輩に感謝!

UnsplashKhytaが撮影した写真

いろいろありましたが、東京にきて、その病院に5年勤め、

手術室看護師としての知識と技術を身につけました。

その後は娘の高校進学に伴い病院を変え、現在の病院に辿り着きました。

そして、今となっては自分がお局様。

でも時代はガラッと変わり、令和の今は、お局より新人の方が立場は強い・・・😅

つくづく、生まれてくるのが30年早かった、と思うシュナ子なのでしたー

次はこちら
シンママ時代:東京での暮らしと娘の口説き方
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シンママ時代をはじめから
離婚、そしてシンママへ 
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ABOUT ME
シュナ子
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看護師/ブロガー
ミニシュナ3匹と暮らすアラフィフ看護師です。再婚した夫は元アメリカ人で、プロテスタントのクリスチャン夫婦です。
元シンママで一人娘ももう結婚し、親業は終了!残りの人生を精一杯楽しんで生きていきます!
日々のことや今までのこと、そしてクリスチャンが何を思って生息しているかを綴っていきますので、
ゆったりとCafeで過ごすように楽しんでいただければと思います。
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